遠赤外線と健康/美容について

 

 人間の平均体温は36.5℃です。この温度を波長に換算すると約10μmです。10μmの遠赤外線を身体に与えると身体を構成する分子の運動が活発化します。波長が重なり合って分子運動が増幅されるからです。これを共振現象といいます。分子運動が活発になれば細胞の活動も活発化します。血行がよくなり、新陳代謝も活発になります。身体も暖まります。体重の60%は水分です。身体の脂肪や重金属は水分子と水分子の間に挟まれています。水分子と水分子がしっかり結合している状態では脂肪や重金属は動けませんが、遠赤外線によって水分子が動き出すと分子の結合はゆるやかになります。そうすると水分子の間には挟まれていた有害物や脂肪は開放されて体外に排出されます。遠赤外線には体内の不要物を排除するクリーンアップ作用もあるのです。

遠赤外線は育成光線

 

 地上の生命は遠赤外線と水によって育まれています。太陽が放射する光線のうち地上に達する遠赤外線は3.5μmと10μmを頂点とする2つの波長帯です。他の波長は大気に吸収されて地表には届きません。水の遠赤外線吸収スペクトルは3μmと6~12μm。動植物の吸収波長は6~12μmです。つまり生命の源である水と有機物は3~12μmの遠赤外線を吸収しているわけです。このように、生命に欠くことのできない遠赤外線は「育成光線」とも呼ばれます。

遠赤外線はクリーンエネルギー


 遠赤外線には副作用がありません。屋外に長時間いると日焼けや熱射病になりますが、それらは太陽光のうちの紫外線や近赤外線が原因です。遠赤外線の副作用についてはこれまで報告されていません。クリーンで安全なエネルギーなのです。

 

遠赤外線の発見について

 

 1950~1970年代、NASA(航空宇宙局)において「宇宙船内における人間の生存条件」の研究が行われました。真空、無重力、極低温という過酷な条件の宇宙船内で人が生存するために必要なファクターを調べたものです。この研究において太陽光のうち波長8~15ミクロン(μm)の赤外線が生物の生存に欠かせないことがわかりました。この結果それまで赤外線と総称されていた電磁波は近赤外線と遠赤外線の2つに区分されるようになりました。

​他の熱との違いは

 

 遠赤外線は熱ではありません。電磁波という一種の電波です。有機物に吸収されやすく、吸収されると熱に変わるのです。熱の伝わる方法には熱伝導、対流、放射の3種類がありますが、遠赤外線を伝える方法は放射伝達だけです。熱は物質の表面を暖め、遠赤外線は物質の内部を暖めるという違いがあります。

 

深部に伝わる遠赤外線

 

 火で魚を焼くと、皮は焦げたのに中身は生焼けということがよくあります。熱はまず魚の表面を暖め、熱伝導によって徐々に深部に伝わります。この為表面が焦げているのに中身は生という現象が起こるわけです。ところが電子レンジで魚を焼くと表面と中身がほとんど同時に焼けます。これは電子レンジがマイクロ波という電磁波を使っているからです。電磁波は対象物に浸透して内部を加熱する性質があるのです。マイクロ波とは波長が異なりますが遠赤外線も電磁波です